『おかみ丼々和田』の和田です。
平成24年9月27日に、ここ築地におかみ丼々和田を開店しました。長く教材の編集者として従事していたときから、「頑張って働いている女性が、ひとりでもほっとできる店を作りたい」という夢を持っておりました。
東日本震災後、働いていた民間会社が閉じることになり、これからの生き方を模索していたとき、この夢を思い出しました。 食道楽の大阪で育ち、幼いときから、食べることが一番好き、旬や食材にもこだわり、誰かに食べてもらうのも好きで、料理に深くかかわってまいりました。
これまでの様々な経験を生かして、産地直送の新鮮でからだに優しい食材を使ったお料理を提供する店を立ち上げたいと考えていたとき、 京都のうどん屋「大阪屋」の店主から、秘伝の出汁を伝授していただけることになり、 さらに、商業建築で有名な「吉柳満氏」と出会い、築地という場所に導かれて、秘伝の出汁で作った親子丼、大皿の家庭料理、ひとり鍋を中心にした、家庭料理の店を開店することができました。
『おかみ丼々和田』が一番大切にしていることは、みなさまとの「縁(えにし)」です。 おかみとお客さま、そしてお客さま同士が出会い、語らい、ほっとできる空間をこれからも目指します。
常連のお客さまがつくってくださったイメージ動画です。
お店の雰囲気を感じていただけると思いますので、ぜひご覧ください。
京都のうどん屋《大阪屋》の店主から秘伝の出汁を伝授してもらったことが、《おかみ丼々和田》をスタートするきっかけとなりました。
京都の錦市場から取り寄せた同じ材料、同じ分量で出汁をとっています。
商業建築で有名な「吉柳満氏」と出会い、「おかみ丼々和田」のコンセプトに合わせた設計、建築を手がけていただきました。
内装は「劇場」をイメージした和の空間デザインで、どこからでもおかみとお話しいただける設計になっています。
実は吉柳満氏は、《おかみ丼々和田》の名付け親でもあります。
つくり手の顔が見える、旬のおいしい野菜を探し続けていたときに出会ったのが《久松農園》さんでした。
代表・久松達央さんのご著書『キレイゴトぬきの農業論』を読んで、「有機野菜」への考え方が大きく変わったこともあり、迷わず久松さんにコンタクト。直接《久松農園》さんにもうかがい、生産者の方の熱意や姿勢に強く共感し、お付き合いが始まりました。
《久松農園》さんの野菜は、野菜がもつ本来の味、うまみがあり、まさに「野菜の命」を感じることができるものばかり。「大地の恵みそのままをお客さまに召し上がっていただきたい」という《おかみ丼々和田》の想いを叶えてくれる野菜です。
おかみが修行していた《大阪屋》で、当時のお客さまからご紹介いただいたのが京都の《松本酒造》さんでした。
《松本酒造》さんは、《おかみ丼々和田》を開店するにあたり、一番はじめにお付き合いさせていただくことになった酒蔵です。当初は『桃の滴』の取り扱いから始め、じきに京都限定のお酒も仕入れさせていただくなど、開店当初の《おかみ丼々和田》をずいぶんと助けていただきました。
《松本酒造》さんのお酒は《おかみ丼々和田》のだしにぴったり合う日本酒で、今では『澤屋まつもと』、『澤屋まつもと 守破離 五百万石』、『澤屋まつもと 守破離 雄町』など幅広いライナップを提供しています(「三種のきき酒セット」としてお得なお値段で提供しています)。
おかみ丼々和田の日本酒の原点であり、定番でもある《松本酒造》さんの日本酒。《おかみ丼々和田》にいらっしゃいましたら、ぜひ一度味わっていただければと思います。
《中央葡萄酒》さんとの最初の出会いは、お酒屋さんで「なんとなくラベルが呼んでいる」と直感したことがきっかけでした。だしに合う日本のワインを、と探していた中で目にとまったのが『グレイスワイン』だったのです。
はじめはそのようなきっかけでしたので、正直なところ、「本当にこのワインでよいのだろうか」と、まだ確信を持てないところはありました。
ある日、お付き合いのあったお酒屋さんのお誘いで飲食店向けのセミナーに参加したところ、その会場が偶然にも《中央葡萄酒》さんでした。そのご縁もあり、《中央葡萄酒》さんには《おかみ丼々和田》でワイン会を開催していただいたり、度々お店にもおいでいただくように…。当然おかみも《中央葡萄酒》さんに何度もうかがうようになりました。
《中央葡萄酒》さんのご担当者の方に、さまざまなお食事を召し上がっていただく中で、「《おかみ丼々和田》の料理には『グレイスワイン』がぴったり合う」という太鼓判をいただきました。おかみの直感は正しかったようです。笑
おかげ様でその後、雑誌『おとなの週末』にも取り上げられ、『グレイスワイン』は日本食に合うワインとして、すっかり《おかみ丼々和田》の定番となりました。
ワインにくわしいお客さまから「ワイン会をしましょう」とのお話をいただき、「今さら聞けないワインの話」というテーマからスタート。ワインの産地や種類、選び方といった初心者向けの内容から始まり、徐々に発展していきました。女将自身もフランス ブルゴーニュに赴くなど、日々勉強する中で《グレイスワイン》さんとのご縁も生まれ、今ではイタリアワインベストソムリエを講師に招き、連続講義も開催しております。
女将が着物を着始めたころ、お客さまから「浴衣を着る機会がないので、浴衣の会をしませんか」とご提案をいただいたのが最初のきっかけでした。「和」や「日本文化」を大切にしたいという想いもあり、お花見や月見、花火、盆踊りなどのイベントに合わせて会を開催。夏のみならず冬も着たいというお客さまも増えてきたことから、着物の会にも発展し、今では着物の作家さんや、造詣の深い方も参加されています。
女将の友人の紹介でご縁のできた歴史小説作家 塚本靑史先生が、《おかみ丼々和田》で開催された出口治明さん(ライフネット生命保険株式会社創業者)の会にいらしたことがきっかけでした。出口さんは塚本先生の著書の書評を書かれていたこともあり、中国史の話題で大盛り上がり。気づけばみんなで中国へ行こう!ということになりました。笑 2016年は承徳へ行き、2017年も実施予定です。
大人の探究の旅「中国歴史紀行〜承徳〜」でお客さまに撮影していただいた動画です。
「奈良県 吉野町」 吉野町役場の方が東京出張の際に《おかみ丼々和田》にお越しくださったことがきっかけで、吉野製箸工業協同組合さんに「吉野杉のお箸」を特別につくっていただくことになりました。
このお箸は、丸太から建築材を取った吉野杉の端材を活かしたもので、建材として利用価値が少なくても捨てるのがもったいない、という自然を大切にする心から生まれたお箸です。割箸を使うのはもったいない、と考えられることもありますが、実は資源の有効活用なんです。
お箸の中心が太く、両端になるにしたがって細く削られているこの「卵中箸(らんちゅうばし)」は、1本1本、職人の手によって丹念に仕上げられており、抗菌効果が高く、防腐剤も使われおらず安全です。 この吉野杉の卵中箸で召し上がっていただいた後は、ぜひお持ち帰りいただき、自宅で菜箸にお使いください。今後、専用のお持ち帰り袋も作成する予定です。
《おかみ丼々和田》は、女性を応援するお店として、映画『あめつちの日々』監督・川瀬美香さんを囲む会を開催しました。この会をきっかけに出会ったのが、映画の題材となった沖縄県読谷村の焼き物「やちむん」です。
お店の食器はもともと清水焼や唐津、伊万里焼などを使用しておりましたが、ちょうど主な食器が割れてしまい、食器を探しているところでした。映画の中で語られた、陶工・松田米司親方の器に対する思い入れの深さやストーリーに共感したこと。それに、「ご縁のあるものを使う」という《おかみ丼々和田》の考えもあり、さっそく東京で行われた即売会へ。
実際の器を手に取ると、庶民的で、土の香りを感じさせるようなあたたかみが…。《おかみ丼々和田》の食事や雰囲気にも合うと直感し、その場で購入しました。
時間と手間をかけ、作り手の魂が込められた「やちむん」。その想いやストーリーを、ぜひお料理とともにお店で共有させてください。
@okamidonwada で Instagram も更新しています。
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《 おかみ丼々和田 鉄輪》
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